小さい頃からちょっとしたひねくれものである。 人と同じ事をするのがなんだかつまらない気がするのだ。 と言っても本当にささやかな反骨精神なのだが。中学の頃、俺の美術の評価は3か5のどちらか。 あからさまに奇をてらった俺の作品。 評価する人が変われ…

フラッシュバック。 どんな光景よりも、どんな音よりも一気に俺の記憶を引っ張りだす、香り。 強烈で、思わず目を伏せるほどに。…とは言え、大抵は昔の彼女がつけてた香水の香りだったり、 もしくはもっと破廉恥なものであるのだけれど。それでもその衝動に…

希薄な問題意識、上っ面な表現、無味乾燥な感性、 自分の凡庸さに気づかされた１年。 それでも少しは価値があると言い聞かせるが、 処理能力の追いつかない俺のCPUは、ついつい目先の現実から目を背けさせる。自分を突き動かすもの、それは常に危機感。 俺に…